この度、伝統ある日本靴医学会第24回学術集会を仙台で開催出来ますこと、東北大学整形外科学教室および宮城足部疾患検討会にとりまして大変光栄なことと思っております。ここに厚く御礼申し上げます。
　本学会は、これまで第4回（1990年桜井 実会長）、第16回（2002年高橋 公会長）が宮城県においては開催されており、今回が三度目となります。更に充実した学会になりますよう準備を進めております。

　近年、人々の健康意識、スポーツ意識の高まりとともに、日常使用の靴のみならずスポーツ用の靴、安全靴など広範な領域に大きな関心が寄せられております。そのような背景の中、日本靴医学会は、医師のみならず、靴医学に興味を持つ理学療法士、義肢装具士、靴作成者、シューフィッター、靴販売者など多岐にわたる方々が「靴に、関する最新の知見や研究成果」を発表・討論するというユニークな学会であり、その意味で他の分野の追随を許しませんし、その社会的意義は益々高まってきております。
　本学会として社会の期待に応えるためにも、多くの先生方の学会御出席、演題御応募をお願い申し上げる次第です。
　特別講演としまして、会員の皆様方が本学会の功績・今後の方向や問題点を明確に認識して更なる発展につなげていただくため、靴医学会理事長の井口傑先生に、「靴医学会の歩みと展望」をお願いしました。更に、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターの川島隆太先生に「脳科学の最先端〜歩行と脳活動」、東北大学整形外科形成外科 館正弘先生に「最新の足部潰瘍治療 −形成外科の取り組み−」をお願いしております。
　会場は、JR仙台駅からペデストリアンデッキを利用し徒歩2分という交通至便なアエル（AER）を選びました。是非、多くの先生方のご来仙をお待ちしております。学会終了後は日曜日、月曜日と連休になります。みちのくの初秋を存分にお楽しみ頂ければ幸いです。